選択肢

2004年6月1日
昨日までの無理がたたってか体が思うように動かない。
別に本当に動かないと言うわけではない、ちょっと言い聞かせれば自分の体は動いてくれるだろう。

だが、今の自分には無理に動くべき理由もない。だから寝ることにした。
就寝には早すぎる時間だが体調が悪いのでは仕方が無い。
何も今日やらねばならぬ事があるわけではない。
言ってしまえば明日以降もやるべき事は無い。ただ緩慢と日々を過ごすだけだ。

今の自分には成すべき目標が無い。ただ消化されるだけの日常。
何の意味も持たず、与えられた時間を浪費するのみ。
だが、そのサイクルが嫌というわけでは無い。むしろ自分は好ましいとさえ思う。
人生に無駄な時間は無い、と誰かが言っていた気がするがそれは他人の人生観であり、自分に当てはまるものではない。

まあそれはともかく今は休もう、と自分に言い聞かせ床につく。


───意識が失われ、眠りに落ちたのも束の間、自分を呼び起こす音に気付き目を覚ます。
どうやら鳴っているのは携帯電話のようだ。
こんな時くらいは携帯の電源は切るべきだな、と苦笑いしつつも電話にでる。

時刻はまだ20時40分。
わざわざ連絡をよこしてくれた友人を無視するわけにもいかないだろう。

電話先の相手は自分の声を聞くなり、
「寝てました?」
「風邪とかひいたんですか?」
などと聞いてくる。

・・・まいった。今の自分はそんなにも衰弱しているのか。
電話越しにも感じ取れるというのはそれほどに自分が弱っていたのか、それとも電話先の相手が物事に敏感だったのか。
どちらにせよ今日はゆっくりと体を休めるべきのようだ。

こちらの状態を理解してか友人は手短に用件だけを伝え、お大事にと一言だけ付け加えて電話を切った。

電話を切って再び布団に入る。
が、たった数分の会話とは言え意識が目覚めるのには十分だったようでなかなか寝付けない。
それでも自分の体には休息が必要とされており、無理やり自分の体を寝かす。

───眠れない。
チッチッチッチと時計の針の音が部屋に響き渡り、いつも以上に時間の流れが遅く感じる。

眠りにつけない自分に苛立ちを感じて布団から出て部屋に電気を灯す。
時刻はちょうど日付が変わろうというところだ。

体調はいまだ回復の傾向をみせず、先程から繰り返される咳を近隣の人が聞いたらいらぬ心配を掛けそうだ。
自分の調子を整える意味でしばらく呆然とした後これからの行動を決める事にした。
さて、俺の取るべき行動は─────

1、やはり無理は良くない、今は布団に戻って眠る努力をするべきだ。
2、誰か話相手が欲しい、友人に電話をしよう。
3、病は気から、酒でも飲んで紛らわそう。

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